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日本が誇る10大発明家
日本が誇る10大発明家
特許庁のホームページに「十大発明家」なるページが存在するのをご存知だろうか。
https://www.jpo.go.jp/seido/rekishi/judai.htm
ワクワクしてページを開いたが、とても残念な気分になった。
特許庁が選ぶ10大発明家として、「豊田 佐吉(慶応3年~)、御木本 幸吉(安政5年~)、高峰 譲吉(安政元年~)、」と続く。
たしかに、現代においてもなお影響力のある発明家なのであろう。しかし、少し考えて欲しい。なぜ著作権が著作者の死後50年存続するのに対して、特許権は出願から20年で切れるだろうか?簡単に言えば、技術はすぐに陳腐化するからだ。
この点において、色あせない著作物、すなわち芸術の評価とは全く異なる。
このことは、エジソンの努力や発想力などの話を知識としていくら知ったところで、我々がエジソンの作った電球に対して、当時の消費者と同じレベルで驚愕することがないことからもわかるように、発明の価値基準には、その時代であるからこそ体験し得る体感としてのイノベーションという側面が大きく占めるのである。
この点から、発明は、時代を体感するコンテンツであり、我々は、現代という現場に 居合わせた唯一共感し得る当事者なのである。そこで、今回は、特許庁に替わり、我々が体感として選ぶ現代の10大発明家を3回にわたって紹介したい。
つづく